とりどり便り

鳥好きの鳥だらけブログ

モモイロあるき!その2~とりぞう豪鳥あるき

もはや数の暴力レベル、荒野のモモイロインコ編。f:id:torizotori:20170812033956j:plain
アウトバック名物(?)電線の大量モモイロインコたち。

6月に入ってクイーンズランドアウトバックぐるぐる車でキャンプ旅。
行く先々で大量のモモイロインコに遭遇する旅路となりました。

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Cairnsから出発してGoergetown→Normanton→Forways→MountIsa→Bolia
の、道すがらとキャンプ場で、合計何万羽のモモイロインコと遭遇したのか?
在豪20年の同行ガイドさんはモモイロインコなぞ見飽きているので
中途では「自分ばっかり好きな鳥を呼びおって…」くらいの
謂れのないdisを受けていたのですが、そのガイドさんすら
最後にはあまりの数量に圧倒される超展開で。 

 

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何百キロと続く、見渡す限り360度荒野。

オーストラリアのアウトバックというところは、
内陸部分の砂漠や乾燥地帯で国土の80%を占める土地であるに関わらず、
豪の人口の90%は、前回記事で出てきたような
シドニーメルボルン・キャンベラ、まだ見ぬアデレード
パース・ダーウィン等の海岸部の都市圏に集中しているそうで。
広い広い荒野に少しの人が住む街があり、
到底太刀打ち出来ないような自然が広がっています。
飼い鳥好きさんには、セキセイインコオカメインコが住んでいる土地、
という認識があるところかも。f:id:torizotori:20170819033532j:plain
地面で何か食べてたモモイロ軍団。

アウトバック最初の宿泊地となったのは以前にも
モモイロインコを見に来たことのあるジョージタウン
ケアンズからだと一番手ごろにモモイロインコやセキセイ、オカメに
出会える場所、ということで日本からそれらを一番見に来やすい場所かも?
前回来た時は雨期でセキセイもオカメも出会えなかったので、
今回はそちらメインで見られたら良いな~♪とか思っていたのですが。

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キャンプする場所を確保して、車から出た途端鈴なりのモモイロインコでした。
到着がまだ少し明るい夕方くらいだったので、
キャンプ場前の電線や横の空き地なのかゴルフ場なのか?みたいな草原に
ねぐら入り前で集合&採食しに来ているモモイロが沢山沢山…。
しばし夢中で見ていると、その50羽くらいずつの小群が
皆同じ方向に向かって行き、つけていったところ
キャンプ場から徒歩5分、ジョージタウンのど真ん中の公園街路樹に
モモイロインコたちが大集合していました。
ここがねぐらかぁ…!!(めっちゃすぐ横に民家あるな!うるさそう!)

あちらからこちらから、小群が集まって来て電線や木に留まり
ドンドン何百、何千羽規模になり、それが定期的に瓦解して
一斉にキャァキャァと飛び立つ様は、うねりをあげる羽音と共に
強烈に焼き付きました。
すごい…。f:id:torizotori:20170819033702j:plain
モモイロインコと夕焼…。 

その後ニワシドリのお庭の横でテントを張って眠っていると
真夜中でも鳴きながら飛んでいるモモイロの声がしたり。
ジョージタウンの星だらけの空の下、眠ったり飛んだりしてるのかぁ
野生のモモイロインコ…と思いながら、
その日はわたしも同じ空の下、就寝。

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その後ノーマントン、フォーウェイズ、マウントアイザ(山なわけではない)では
アカビタイムジオウムとの混群を見たり
道端で大量に何かを採食していたり
オカメインコと混群で何万羽~みたいな単位でトウモロコシ畑を襲っていたり。

前回の都会のモモイロインコとは分布域が違う亜種なので
そもそも顔も違うのですが、それだけじゃなく荒野のモモイロは
都会のモモイロよりは少し険しい印象を受けます。
アカビタイムジオウムも亜種違いで
乾燥地帯のせいか、茶色にすすけた大きな体が印象的。

都会でも何組か親子を見たのですが、アウトバックでは
くれくれ怪獣期の親子ばかりに目がいっていたせいか
ジョージョーとひな鳴きが聞こえて見つけるので正確には耳がいったのですが)
の~んびり街路樹の実を一家で採食していた
都会のモモ一家のほのぼの感から一転
親御さんを獲って喰らうぞ…!!くらいのくれくれっぷりに
ヒョェ~親って大変…(T△T)と、慄いていました…。
やっぱり荒野はハードモード…?

上動画、最後の引きの画面は、その前にくれくれしていた親子が群れに合流。
左上からちびさんに追いかけられる親御さんの図です。
フライングアタックをかまされている親御さん…。

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もう大きいんだから早く自立してくれないかな…
とアテレコをしたい感じでした。

 ミンミンライト推しの町、ボーリア。
最後のモモイロ軍団遭遇の町となりましたが、ここもまたすごかったです。


説明文でマウントアイザって書いてますが、ボーリアでした。スミマセン…。

キャンプ場横を流れる川に沿ってモモイロ軍団の好きな木と
電線があり、何百羽単位で行ったり来たりしていました。
周囲に何本も木はあるのですが、一本の木に人気が集中。
どんどんどんどん飛んでくるのに皆その木に留まりたがり、
当然の結果として密度オーバーでわーっと瓦解して
向こう側の電線に飛んで行き、また同じことを繰り返し…繰り返し…。
わたしは見るのは初めての光景ですが、君たちはきっと
毎日これをやっているんだよね…?(学習能力は?)
と、少し遠い目をしてしまう光景でした。
動画でも、遠く電線に留まっている画面がありますが
一斉に飛び立つ時、3本ある電線が反動でぐわんぐわんぶれていて、
豪の電線はオウム等の負荷に耐えるよう設計されているそうですが、
こういう衝撃は想定されてないんじゃないかなぁ…と
ガイドさんが呟いていました。
ボーリア周辺には、モモイロインコ停電がありうるのかもしれませんね…。


説明文でマウントアイザ(以下略同上)申し訳ありません…。

その後の集団水飲み風景も圧巻でした。

豪の鳥ガイド歴長いガイドさんも見たことないくらいの
モモイロ軍団・数量だったようなので、
よっぽどモモイロたちが大きな群れを作る時期と場所ドンピシャリだったのか、
乾季なので人間の町の傍の方が、水が得やすいと知っているからなのか?
ジョージタウン・ボーリアに行った方にも
ここまでの数のモモイロが居るよ~という話も聞いたことが無かったので
モモイロ好きの執念が呼んだパラダイスだったのか、
乾季の水を探して移動する、不確定でしか見つけることの出来ない
アウトバックの鳥たちに出会えて、
すごい景色を見せて貰って本当に幸運でした。

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そして…その後はモモイロで運を使い果たしたか、
地の果てのようなナショナルパークを何時間も歩いても
驚くほど鳥も他の生きものも遭遇しない事態ばかりとなり、
最終的には人すら居なくなったので、
この世の生きものは死に絶えたのでは?という世界でさまようだけの、
驚きの収穫底辺!でアウトバック旅は終了するのでした。
風呂なし水なしあるのはテントと準・野生のトイレだけ!
というところまで行って、生きものがわずかしか見られないという事実は
非常にこころがすさむということを体感いたしました!
野生動物対象なので仕方が無いんですけども!(T△T)f:id:torizotori:20170819033924j:plain
荒野を6時間さまよい歩いて骨を見るばかり…。うぅ…orz

 

ということで、怒涛のモモイロインコ編は終了!
次は、今回旅でとっても見たかったバード、
ガンガンさんことアカサカオウム編です。
一般知名度は非常に低いが変わった冠羽の面白いオウムでした!

モモイロあるき!その1~とりぞう豪鳥あるき

2017年5月から6月半ばにふらふらとオーストラリアの東側を南から北まで
上がって見ていたオウム・インコ記録の
とりぞう豪鳥あるき!一番最初はモモイロインコ編。

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飼育員をやっていた時代に毎年担当部署で生まれて居たのもあって
モモイロインコに多大な思い入れが有り、
一番最初に豪へ行った時も目的はモモイロインコだったわけですが、
今回は特に目的にしていなかったにも関わらず、
旅中ほぼオールモモイロインコまつり!で大変幸せでした!(笑)
沢山沢山のモモイロインコを見た為、二度に分けてモモイロインコ編。
初回は都会のモモイロインコ。

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一番最初にたどり着いたメルボルンでは、一日しか探鳥出来なかったのもあり
市内でモモイロインコを見かけることは無かったのですが、
同じビクトリア州の田舎では普通にモモイロインコはおうちの前の樹に
留まったりしていました。
続いて移動したあまり知名度の無い豪首都・キャンベラでは
着いた早朝しょっぱなのバスターミナルを出た瞬間から
首都の市街地ど真ん中のビル街を
ねぐらから出勤のモモイロ軍団が賑やかに飛び交っており、
それまではクイーンズランドアウトバックでしか
モモイロインコを見たことが無かった為、とっても唖然…。
全然荒野の鳥じゃナイヨ…!!!
キャンベラは、首都らしく都会で、オフィス街やショッピングモール、
沢山の博物館や美術館などもあるのですが、
同時に街中にやったらインコ・オウムが居る街で
現在のわたし内住みたい街ナンバー1をダントツ首位独走中です。
どこかに足を延ばさなくても、住宅街のその辺のおうちの樹に
モモイロが居たり、アカサカオウムや各種クサインコが居たりします。
いやもう、めっちゃ住みたい。

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車で走っていても、路肩や中央分離帯にいっぱいキバタンやモモイロが
集団で採食しているのが普通の光景です。
日本だとカラスやハトやムクドリのような。
街を歩いていると、人工的に植えられた街路樹に沢山実がなっていて
それで街中にインコオウムが集まるのかな?とか考えたり。
キャンベラは秋の季節で丁度実りの季節だったようで、
アカサカオウムなどは冬には山の方から移動してくるような話も見たので、
強く人を恐れないインコオウムは、うまく人工環境を利用しているのかも。

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今までオーストラリアの上の方、すなわち赤道に近い
熱帯に近い気候の地方しか行ったことが無かったので、
南の地方に行くと、こんなにしっかり秋が有ることに驚きました。
メルボルンもキャンベラも、秋の始まりでそこここが紅葉黄葉で
とてもうつくしい秋の光景だらけ。
そんな中に熱帯の鳥イメージの
インコ・オウムが居るのはなんだか不思議なかんじです。

もちろん秋の後には冬が来て、時には雪も降ったりするらしいので
雪の中のインコ・オウムも年間通して暮らしていれば
見られたりするのだろうな~と垂涎。
余談ですがメルボルン郊外はこの時期でも夜は寒く、
一ケタ代まで温度が急に下がるので、一度車中泊をした時は
結構凍えました。昼間はそんなに寒くなかったのに…。

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キャンベラの住宅街の前庭的なところで見た、モモイロのおちびさん。
もう、くれくれ怪獣の時期は過ぎているようですが、
一心不乱に採食しているオトナたちの中で、のんきに枯れ枝をくわえていて
おこさま感満載でほのぼのしてしまいました…(笑)

ところ変わって、北上したブリスベンのモモイロインコ。

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ブリスベンまで来ると州も変わり、大分亜熱帯地方の雰囲気になるので
もう秋らしさはありません。緑いっぱいだし住宅街の横の川は
軽くジャングルめいた場所になっています。
シェアハウスに滞在していましたが、そこから15分くらい歩いたところに
毎夕モモイロインコたちがねぐら入り前の食事に来たり
各種ロリキートたちがねぐらにしている公園があり、
毎日天国!って言いながら、楽しく観察していました(笑)

この公園にはモモイロたちは、主に花を食べに来ているよう。
マメ科の花なので、栄養価が高いのでは?というコメントを
詳しい人からいただく。

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大体ペアが何組かの小群で行動していて、
こういうおふざけも時々見られました。やられている方の顔がおもしろい(笑)

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住宅地の横の完全に人間用の公園なので、犬の散歩をしている人や
ボール遊びをしている子どもたちのすぐ横にモモイロインコが
沢山採食していて、日本人的にはなんとも不思議な光景です。
また、オーストラリアの公園やウォーキングロードには、
よく水飲み場が設置してあり、上部人用下部犬用に水受が付いているものが
多いのですが、犬用水受を上手に利用して水を飲んでいました。

上手に人間環境を利用しているなぁ…とやはりここでも思いました。
街路樹住宅地の近くでねぐらを取るのも、
日本のムクドリセキレイがやるように、他の動物から人間を利用して
身を守っているからなのかな?
色々興味が尽きない、都会のオウム軍団です。

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 荒野のモモイロインコ編につづく!

【お知らせ】BIRDER(バーダー)2017年8月号 野生インコ・オウム特集

BIRDER(バーダー)2017年8月号
インコ・オウム大辞典

に、ほんの少しですが、寄稿いたしました。

年に一度の鳥なら何でも良い企画号だそうで
日本の野鳥誌にあるまじき(!?)インコ・オウム特集です!
野鳥としてのオウム目で一冊というのは
そうそうお目にかかれるものではなく
また、今私自身が一番楽しんで行っている分野で
特集号が出る、そして参加させてもらえるということが
とても嬉しいです~♪
「インコ・オウムBEST20」というコーナーですので
是非ご覧くださいね。
4人共著ですが、上がってる鳥種が大体皆さま同じだったのが
個人的に面白かったです(笑)
まぁ、日本に居ると見られるオウム目って
偏りますもんね。
オウム目の図鑑など見ていると全然知らない種類も
出てきて楽しいのですが、実際目にするのにはとても大変そうです。
カカポやアカハラワカバインコのような数少ない種もありますし
インドア体力無し人間が行くことの出来ないような場所に
生息している種類も沢山いますし。
でもそういう、飼い鳥としてだけではないインコ・オウムの魅力や知識の
違う一面を知ることの出来る特集だと思いますので
沢山の鳥好きさんに読んでもらえれば嬉しいです。

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ひと月半オーストラリアでものすごい数の写真を撮って
唯一褒められたこの写真が採用されています…(笑)
写真撮るのが下手すぎる…(><)

2017オーストラリア鳥あるき!

1月から更新がなかったこのブログ、
すっかり90日以上更新の無い場合に表示される広告が
ドバーン!とでる仕様にもなっておりますし、
季節も冬から春もすっとばかしてすっかり梅雨だし
なんなら初夏です。
何か月も無音で何をしていたかといえば
優雅にもオーストラリアでインコ・オウムを見る旅をしていました。

メルボルンからスタートして自力でノロノロ東海岸沿い都市を
渡り歩きインコオウム旅と。

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首都キャンベラは繁華街ど真ん中の街路樹にモモイロインコのねぐらのある街…

ひとに運転させて主に寝てるだけ、
優雅なようなテント&車中泊で過酷なような?
クイーンズランドアウトバック旅。

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360度見渡す限りの荒野。

時間はあるがお金はいつもにも増して無い…という
条件ですので、良い歳なのにバックパッカーだし
準野生のトイレしかないナショナルパークの無料テントサイトや
宿泊OKの道端とかで眠る日々…。

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わがテントを踏みつぶしそうなイキオイの牛たち(踏みつぶされませんでした。)

楽しかったです!!!(笑)

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モモイロインコに沢山沢山遭遇する旅でした。

基本インドアひよわっ子として生きてきていたので
よぼよぼと、おぼつかないアウトドアライフでしたが、
沢山の鳥や自然を見て、これ以上ないくらいのしあわせでした。
オーストラリアのオウム目55種中24種を見ることが出来、
今回の目標だったアカサカオウムとテリクロオウムもしっかりじっくり
見ることが出来て僥倖もいいところ。

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アカサカオウム Gang-gang Cockatoo in Canberra

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テリクロオウム Glossy Black Cockatoo in Noosa Head

ツイッターでもぼちぼちとあげていましたが、
しばらくこちらのブログでも現地のインコ・オウムのお話を
あげていこうと思います。

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数が多すぎてなんだか分からない黒い軍団としか認識出来ない
オカメインコの群れ。

 

 【お知らせ】
来月2017年8月号の「BIRDER」誌は野生のインコ・オウム特集だよ!
ほんのちょっぴり参加させてもらっています。
何より読むのが楽しみな特集!!!
BIRDER(バーダー)2017年8月号
インコ・オウム〜人といちばん親しい鳥たち

 

 

 

 

鳥関連過敏性肺炎

鳥関連過敏性肺炎の記事が昨年末前からいくつか出ていて
以前鳥友さんがこの病気で入院していたことを思い出しました。
鳥由来のため、鳥を飼う人にはとても関係がある病気でありながら
良く知られていないこと、
発症の危険が鳥を飼っている人ならば誰にでもあることから
知っている範囲内ですが、関連をご紹介します。

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お見舞いに行った東京医科歯科大学病院に貼ってあった
注意喚起ポスター。
この病気の方が多く入院しているところだった為
お見舞いに行く人にも注意が必要でした。

style.nikkei.com

「鳥関連過敏性肺炎」昔は「鳥飼病」と呼ばれ、
鳥の羽毛や排泄物に含まれる微小なたんぱく質や真菌等を吸い込むことにより、
それを抗原としたアレルギー反応が起き、
肺の中の間質という部分に炎症が起こる、間質性肺炎を引き起こす病気です。
風邪と似た症状が起こり、乾いた咳が止まらず
急性肺炎の場合は高熱が出る場合もありますが、
鳥関連であるという診断が難しい為、原因不明の間質性肺炎であると
診断されている場合も多いようです。
鳥の生体だけでなく、鳥の羽毛が使われるダウンジャケットや羽毛布団も
抗原となるので、それらの使用頻度があがる冬季に発症が多く見られ、
中高年層の発症割合が多くみられるとのこと。

鳥を飼っている人だけではなく、
鳥の剥製やダウンジャケット、羽毛布団などの抗原が含まれる製品の使用、
鶏舎や鳩舎または野鳥・鳩の多く集まる場所、
鶏糞肥料をまく田畑、野鳥の巣など糞の多い場所近くを
通ることでも発症例があります。

自身の経験でも、この病気と診断され泣く泣く鳥を手放した方を
何名か知っています。
アレルギー疾患の為、抗原である鳥と接触しては
人間の命に関わるからです。

鳥が大好きで大事に一緒に暮らしてきた方に
とても過酷な診断となります。
本当に号泣しながら手放して、映画でしか見たことないような
防塵マスクなどで重装備をしてそれでもどうにか一緒に暮らす道を
模索する方もいらっしゃいました。

コンパニオンバードのクリッカートレーニングや行動学の
第一人者・石綿美香さんもこの病気になり、
でもすごい努力で道を作って、今も愛鳥さんたちと暮らしています。
石綿さんの発症からの経過や対策は下記ブログより。
また文中リンクのある鳥関連過敏性肺炎の論文は
この記事の参考にもさせて頂いております。
(難しい部分は全然理解が出来ていませんが…orz)

石綿美香 コンパニオン・バードのための行動&トレーニング 
鳥アレルギーによる過敏性肺炎

バード インコ トレーニング クリッカー

誰にでも発症の可能性がある病気の為、
特に鳥を飼っている方には気を付けて頂きたい病気、
何故なら大好きあっている人と鳥が離れ離れに
ならざるを得ないような病気です。
そうならないように、普段からこのような病気の可能性を知り
対策することも、
人と飼い鳥、両者のしあわせに繋がる事だと思います。
コナ、と俗に言われる脂粉、粉綿羽の多い鳥種、
白色オウムやヨウムオカメインコ等の飼い主さんは
脂粉で喘息等呼吸器疾患になりやすいことを
元々念頭に置いておられる方も多いと思いますが、
この病気の可能性が高い鳥種にもなります。
また、人間側で呼吸器が弱い・感受性が高い・アレルギー体質の方も
可能性が高い分、他より対策をしっかりする必要があります。

同じくアレルギー疾患であるスギ花粉症などと対策は
似ているかもしれません。
抗原に曝露されることをなるべく減らすことが対策です。


人間と鳥の生活空間を別にして時間を決めて遊んだり
掃除等の際にきちんと防除の出来るマスクや服を着る、
ダウンジャケットや羽毛布団などの製品を使わないことで
抗原に触れないようにすること、
マメにケージや鳥の生活環境の掃除を行う、しっかりと空気清浄機等を使用し
また清浄機自体もマメに掃除をすることにより
生活空間に抗原を貯めないこと、
鳥の多い場所に行ったあとや掃除の服は、
すぐに洗って抗原を落とすことなど
神経質になりすぎる必要はありませんが、
生体飼養時に少しそういう病気があることを念頭に置いて
気を付けてるだけでも、予防になることはあると思います。
あと、鳥好きな方はやってしまう匂いをフガフガ嗅いでしまう…(笑)
あれも呼吸器弱い方は控えめに~。

「そんな面倒くさい…」「鳥飼うのコワイ」のではなく
知って理解することで早期対応、発症前の対策が出来れば
鳥と別れる哀しい事態を回避出来る時もあるかと思います。
発症すると努力しても出来ないことも、
どうしても出てきてしまいます。
人間も鳥も命なので、生きていれば両者色々なことがありますが
「飼い主」である以上
なるべく色々に対応出来るように、色々を知っておくことは
とても大事だと思っています。
鳥のためだし、ひいては自分が悲しまないためにも。

 

 

 ↓第一章執筆担当させていただきました。

 

 

トリ年あけましておめでとうございます

 2017年あけましておめでとうございます!
今年は12年に一度の酉年ということで
鳥好きさんには嬉しく、また色々な鳥関連のイベントも
多くお話を聞いています。
しかし一方で鳥インフルエンザの猛威が例年より激しく
例年被害の出ている養鶏場以外にも動物園の鳥や
公園などの野鳥・飼育鳥の被害も出ているようなので
生体関連のイベントなどは中止になっているものも
残念ながら多いようです。
現段階では日本で人に罹患するような事態までは
なかなかならないとは思われていますが
予防に越したことは無く、
感受性の高い・低いはあれど鳥には沢山の命に
関わる事態になる可能性が懸念されるため
くれぐれも自宅の愛鳥さんやご近所の鳥さん
合わせてお気をつけください。

鳥インフルエンザについて参考リンク

日本野鳥の会 : 高病原性鳥インフルエンザの発生状況(2016年12月22日現在)

ペットの鳥を鳥インフルエンザに感染させないための対策について~ 東京都福祉保健局

 

そんなこんなで年の初めから暗い話題で
スタートとなってしまいましたが、
せっかくトリ年元旦なので、楽しい話も!
「世界のインコ」の出来上がった本を送っていただいて
たくさんのオウムやインコの写真を見ていて、
自分のオウム目探鳥旅を思い出したので
「オールバード」誌VOL.3・VOL.7の
とりどり便りで話していた、オーストラリアの色々な鳥を。
2015年の2月と8月のオーストラリアケアンズ、ブリズベン周辺で見た
インコ・オウムの話でした。

インコ・オウム好きには聖地のようなオーストラリア(以下AU)、
生息する種類はインコの仲間だけでも
50種以上、オウムに至ってはオーストラリア及び周辺の島々のみの分布だよ、
ということでとても来たかった場所です。
AUは面積にして日本が約20個分と広い為、
地域によって見ることの出来る鳥もかなり違うのですが、
ケアンズでは市街でも観光客で賑わうメインストリートの街路樹が
ゴシキセイガイインコのねぐらになっていたり、
スーパーマーケットの駐車場の用水路にキバタンが皆で水を飲みに来ていたり、
公園のマンゴーやナッツの樹でアカオクロオウムが
もしゃもしゃと実を食べていたり…。

っていう本文の写真部分になります↓

本来は市街地に居る鳥ではないのだけど
何年か前のハリケーンでねぐらが分断して一部市街で
見られるようになったそうです。
日本語で「柔道」と書いてある道場の前のちっちゃな公園で
大きなオウムが20羽くらい、手すりに留まったり道路に降りて
もしゃもしゃとナッツを食べている光景は、
なんだか大変不思議でした!アカオクロオウム。

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オーストラリアの中の少し賑やかな街中で
一番見やすいと思われるオウム科、キバタン。
日本の住宅地にあるスーパーマーケットとまったく同じシチュエーションの
街中のスーパーの駐車場の樹がねぐらになっていて
横の用水路で寝る前の水分補給をしているところ。
住宅地を歩いていてもよく「ギャー!」という声を聞いて何!?と見上げると
暴れながら飛んでたりという光景を見かけました。

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こちらは大都市シドニーの公園内で見たアカビタイムジオウム。
都会のど真ん中の賑やかな公園ですが、
50羽弱くらいの群れで公園周りの樹樹で寝たり戯れたりしていました。
とても普通に飛んでいるので最初気が付かず、
なんでこの公園のハトは皆白いんだろう…
ハトにしてはゆっくりした飛び方だし…
Σ(@@;)アッッッ(お目当て!)ってなりました。

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オーストラリアでインコと言えば圧倒的にゴシキセイガイインコが
眼に入ります。
夜も賑やかな飲食街の街路樹にねぐらの樹があったりして
夕方から見てると四方八方から集まってくるので面白かったですが
キバタンのねぐらと同様、ものすごい鳴き声で、
寄ると触るとギャギャギャともめてなかなか寝ないしで
日本で良く問題視される駅前のムクドリセキレイのねぐらを
思い出しました。フンの量もやはりすごかったのだけど
地元でやはり問題になったりするのかな。
ケアンズはオオコウモリのねぐらが保護・撤去派に分かれて
いつももめているのだというお話も聞いたり。

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ここから少し郊外の鳥。
郊外の鳥だけあって警戒心が強く、なかなかじっくり
みることは出来ませんでしたが、何度かニアミスしました。
サメクサインコの、このあたりに分布する顔が白っぽい亜種。

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こちらも警戒心ばりばりのお顔、ハゴロモインコのオス。
綺麗なオスが見られて良かったですねと言われたので
あまり綺麗じゃないオスも居るのかな~。
若鳥は赤が薄いとかですかね?

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こちらは意外と近くにいるけど小さすぎて見えないイチジクインコ。
ペアで居たのですが、写真が撮れたのはメスだけでした!
その後、ケアンズの動物園で近くまじまじと見られましたが
赤に青に緑にと、とても綺麗な鳥さんでした。

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こちらからは居てはいけないのでは?という移入種ゾーン。
キバタンのねぐらにはアカビタイムジオウムとテンジクバタンが
何羽か混ざっていて、
アカビタイはぎりぎり分布していてもおかしくないけど
テンジクは逃げ出した飼い鳥なのではないかな、というお話でした。

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こちらは完全で居るはずのない南米インコの
ホオミドリアカオウロコインコ。
10何年も豪住の現地の鳥ガイドさんが「あれはなんだ?」と言い
初豪ドシロウトのわたしがフルネーム答えるという
まさかの事態でした。
捕まえられなかったのですが、とても楽しそうにのんびり遊んでいました…。

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今年もお世話になりました!

2016年最後に振り返ってみれば、
本年結局9個しかブログ記事更新ならず!で、
下書きだけは色々貯めていたのですが…
2017年は少しずつでも出していければと思います(><)!!

そんなわけで動けなかった2016年に
すっかり時期を逃してしまった告知です。
2016年11月発売の「世界のインコ」開発社という本の
前章で少し執筆をさせていただきました。

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内容紹介

色とりどりのかわいい鳥たちが大集合!
今、ペットとして犬猫に次いで人気を集めているインコ。
その種類は、300種を超えるといわれています。
本書は、そんな世界に生息する多数のインコの中から
100種類のインコ(とオウム)を写真とともに解説していきます。
監修には、『ザ・インコ&オウム』をはじめ、
インコに関する著書を多く持つ日本のインコの第一人者であり、
ヤマザキ動物専門学校で鳥類学講師をされている磯崎哲也氏が担当しております。
現在、市場にインコの種類に関してここまで大々的に扱った本はありません。
そういう意味でも本書は、インコに関心を持つすべての人たちにとって
待望の書といえるでしょう。

Amazon紹介ページより※

コンパニオンバードとしてだけではなく
オウム目の鳥、というところに重点を置いたしっかりとした
インコ・オウムの本を作りたい!との担当者さまの声の通り
様々な種類のインコ・オウムの本です。
なかなか見ないような種類も出演しており、
「ザ・インコ&オウム」等々の本でインコ・オウムの知識を
わくわくと読んできた身には、ドキドキの監修・磯崎先生!!
ほんの少しのページですし、
分類についてなど、分類和名がきちんと定まっていないので
好きな名前で呼んでいたり、お叱りを受けてしまうかもしれませんが
私の興味ある好きな分野を濃く書かせていただき
とても楽しい本となりました。
ぜひお手に取って一緒にインコ・オウムの世界を
楽しんでいただければうれしいです。
よろしくお願いいたします!

追記で大変申し訳ございません。
最大のオウム科をオオバタンと書いてしまい。
本当はヤシオウムです。個体によってはオオバタンの方が
大きいこともありますが、
基本的にはヤシオウムの方が大きいです。
つい自分の知っているコンパニオンバード内だけの
感覚で書いてしまい、
本当に申し訳ございません。

「とりどり便り」を連載をさせていただいていた
愛鳥家雑誌「オールバード」誌も10号で休刊とのことで
リニューアルからの短い期間、拙い連載でしたが、
ご覧いただいて本当にありがとうございました。
「オールバード」は私が鳥に関わる職に就く前からあった
鳥の専門誌で、今のように沢山のコンパニオンバードにまつわる
書籍やインターネットの情報・コミュニティの無かった頃からの
貴重な鳥の本だったので
ひとつの歴史が終わってしまったようでとても残念です。
若かりし頃、鳥のイベント行って写りこんでいた写真が
不意に掲載されたりしててビックリしたりしていました(笑)
また、何らかの形で復活出来れば良いなぁと思っています。

そんなこんなですっかりサボってしまった2016年ですが、
年始早々からヨウムの国際希少種登録の開始などもありますし
2017年はもっと色々発信していけるように頑張りたいです。
今年も一年、ありがとうございました!

2017年もどうぞ、よろしくお願いいたします^^)